アイルランドの交通手段といえばバスが圧倒的に主流ですが、ダブリンでは電車もよく利用されます。アイルランドで利用できる電車の種類と合わせて、乗り方についてご案内します。
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ゲール語(アイルランド語)で「Speed」を意味するLuas(ルアス)はダブリンで運行している路面電車。南北に走るグリーンライン(Green Line)と東西に走るレッドライン(Red Line)があり、平日であれば朝5時半頃から夜は24時頃まで比較的短い間隔で電車が走っています。
Luasの運賃はロンドンの地下鉄と同じようにゾーン制(レッドライン:ゾーン1~4、グリーンライン:ゾーン1~5)が採用されており、ゾーンをまたぐと運賃が高くなる仕組み。平日の朝と夕方などピークの時間帯は運賃が高く設定されているのもロンドンの地下鉄と同じですね。
各駅には券売機とカード読み取り機が設置されており、券売機では現金もカードも利用できます。片道チケットと往復チケットがあるため、往復利用の予定があれば往復チケットを購入するとお得。
リープカードを利用するとチケット購入よりも運賃が安くなり時間帯による運賃の差もなくなるため、リープカードを利用してみてください。リープカードを利用する場合、乗る前と降りた後に読み取り機にカードをタッチ。Luasの各駅には改札はありませんが、忘れずにタッチするようにしましょう。
※上記の通りLuasには改札はありませんが、電車内でチケットの提示を求められることがあります。無銭乗車は電車に関する法律により最大1,000ユーロの罰金が課せられますので、忘れずに購入もしくは読み取り機にタッチをしておきましょう。
DARTは「Dublin Area Rapid Transit」の略で、ダブリン東部の海岸線を走る電車。北はダブリン北部のマラハイド(Malahide)やホウス(Howth)から南はウィックローのグレイストーンズ(Greystones)まで走っており、ダブリン北部や南部から通学される方は留学中も利用される方が多い電車です。
DARTの運賃は遠くまで行けば行くほど高くなる仕組み。Luasやバスと同じように、都度チケットを購入するよりもリープカードを利用した方が大分お安くなります。
電車の乗り方は基本的に一般的な電車と同じで、改札を通過するのみ。小さな駅では方面によりホームが決まっており、改札がなく読み取り機がホームにあるのみのところもあります。ホームがいくつもあるような大きな駅には電光掲示板があり、どの方面に向かう電車が何番線から発車するのかということが記載されています。
ちなみに、ダブリン中心部にはコノリー(Connolly)駅とタラ(Tara)駅、ピアース(Pearse)駅の3つの駅があり、ダブリン中心部からの移動にはこの3つの駅を利用することが多くなります。DARTではWi-Fiも飛んでおり快適に過ごすことができますが、海岸線を走るため景色も楽しんでみてください。
DARTを運営しているのもこのIrish Railですが、Irish Railはアイルランドの国鉄。バスのターミナルに比べると駅の数が限られていますが、例えばダブリンからコーク、ゴールウェイやリムリック、そして北アイルランドのベルファストなど主要都市へはこの国鉄を利用して移動することも可能です。
アイルランド内の移動において電車よりもバスが利用される理由としては駅が限られたところにしかないということに加え、運賃がバスより高いことが挙げられると思いますが、座席はゆったりとしていてバスよりも楽、そして何より景色が楽しめるということで選ぶ方も多いです。
国鉄の利用であってもダブリン圏内とコーク圏内のコミューターサービス(Commuter)であればリープカードを利用できますが、都市をまたぐような長距離移動ではリープカードは利用できません。事前にオンラインや電話でチケットを購入するか、当日窓口で購入をしましょう。(事前購入の場合は発券番号を入手し、当日駅で発券をしましょう。)