ゴールウェイの西側に浮かぶ小さな島々、アラン諸島。イニシュモア島(Inis Mór)、イニシュマーン島(Inis Meáin)、イニシィア島(Inis Oírr)の3つの島を合わせてアラン諸島と呼ばれています。中でもイニシュモア島は1番大きい島ですので名前を聞くことも多いですが、このアラン諸島はゲールタハト(ゲール語保護地域)に指定されているため人々が日常的に話すのはゲール語。イニシュモア島にある古代遺跡「ドン・エングサ(Dún Aonghasa)」は世界遺産に指定されています。
アイルランドのお土産品としてアランセーターが有名ですが、アランセーターはもともとこのアラン諸島で作られていたものです。なかなか観光で訪れるのは難しい場所ではありますが、特にケルト文化に興味のある方は機会を見つけて是非訪れてみてくださいね。
アラン諸島へのアクセス
フェリーで行く
行きやすいのはこの方法。ゴールウェイから3つの島へのフェリーが年間通して出ており、所要時間はおよそ1時間、チケット代はおよそ往復30ユーロです。ゴールウェイ側のフェリーターミナルがあるロッサヴィール(Rossaveel)までは、ゴールウェイ市内からフェリーの時間に合わせたバスも運行されています。
飛行機で行く
ゴールウェイの西側にあるインベリン(Inverin)にはアランアイランズ空港(=コナマーラ空港、Aer Arann Island’s airport=Connemara airport)があり、アランアイランズ航空(エアー・アランアイランズ)がこの空港とアラン諸島各島を結んでいます。この空港はアイルランドの文化保存を目的として2019年に国営となりました。夏の間は多ければ1日約10便が運行されているため、早く移動したい方には便利です。
アラン諸島について
アラン諸島の過去についてはあまり多くは知られていませんが、この島は石炭岩でできていると言われており、島の主要産業である農業は海の海藻や砂を合わせて土を作ることから始まったそうです。
そんな未知のアラン諸島ですが、日本でも有名なアランセーターは6世紀頃からこのアラン諸島で編まれていたと言われています。石炭岩でできた島には強風が打ち付け、漁に出るのも命がけ。そんな厳しい環境の中漁に出る男性たちに向けて女性が編んだセーターがアランセーターの始まりです。
アランセーターは分厚く暖かいという機能性も抜群ですが、模様によって「成功」や「愛」、「繁栄」や「幸運」などの意味が込められました。それに加えて作る人によって独自の模様が入るのは、厳しい漁に出て亡くなった方の身元がわかるようにするためだそうです。アランセーターがフィッシャーマンセーターと呼ばれているのは漁師に向けて作られたからですね。アランセーターはアイルランド各地のお土産屋さんやアランセーター専門店で購入することができ、セーター以外にも靴下や帽子などもお土産として人気です。
まとめ
アランセーター発祥の地、というイメージのあるアラン諸島ですが、実はゲール語が日常的に話されている数少ない地域の一つ。ケルト文化やゲール語をきっかけにアイルランド留学を決める方にはおすすめの観光スポットです。ゴールウェイからは所要時間2時間ほど。ゴールウェイ留学の週末旅行にいかがですか?
ゴールウェイの語学学校
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Galway Cultural Instituteゴールウェイ カルチュラル インスティチュート
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Atlantic Language Galwayアトランティック ランゲージ ゴールウェイ
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Bridge Mills Galway Language Centreブリッジ ミルズ ゴールウェイ ランゲージ センター